2016年2月5日金曜日

虫歯の原因菌として知られるミュータンス菌の一種が脳内で炎症を引き起こし、脳出血の発症に関与

虫歯の原因菌として知られるミュータンス菌の一種が脳内で炎症を引き起こし、脳出血の発症に関与していると国立循環器病研究センターなどが5日発表した。国循の殿村修一医師は「病原性の高い細菌を選んでなくす方法を確立できれば、脳出血の予防につながる可能性がある」と話している。研究グループは、国循に入院した脳卒中患者100人から唾液を採取し、中に含まれるミュータンス菌を培養した。このうち、コラーゲンと結合して止血作用を阻害する性質を持つ「cnm遺伝子保有株」が検出された患者は、脳出血の発症可能性が他の患者の約4倍あった。磁気共鳴画像装置(MRI)で確認できる微小な脳出血の跡も多かったという

と、ありました。虫歯が、脳出血も起こすということかもしれません。しっかり歯を磨きましょう。

朝食を抜く人は、毎日食べている人に比べて脳出血を起こしやすい

 朝食を抜く人は、毎日食べている人に比べて脳出血を起こしやすいという調査結果を、国立がん研究センターなどの研究チームがまとめた。朝食を抜く食習慣と脳卒中との関連が示されたのは世界初という。研究班は、45~74歳の男女約8万人を平均13年間追跡。1週間に朝食を取る頻度を0~2回、3~4回、5~6回、毎日の4群に分けて調べた。その結果、期間中に3772人が脳卒中を発症。朝食を週0~2回しか取らない人の脳卒中の危険度は、毎日取る人に比べて18%高かった。特に脳出血の危険度は、週0~2回の人は36%、3~4回で22%、5~6回で10%と、朝食の回数が少ないほど高かった。くも膜下出血や脳梗塞、心筋梗塞などの心疾患では、関連性は出なかった。
 高血圧は脳出血の原因に挙げられ、朝食を取ると血圧上昇が抑えられる一方、抜くと空腹によるストレスで血圧が上がることが過去の研究で分かっている。

 研究をまとめた磯博康・大阪大教授は「朝食を毎日取る習慣をつけ、生活習慣病の予防につなげるのが望ましい」と話している。

2016年1月11日月曜日

沈みゆく大国アメリカ

アメリカは、医療保険が民間のものだけで、日本の皆保険とは全く違うシステムでした。それを、オバマ大統領が、皆保険としたと報道されて、よくアメリカでそうなったなと思っていましたが、それは全く違うものだと、沈みゆく大国アメリカという本でわかりました。同じ皆保険でも、日本のは憲法で守られた生存権に基づく社会保障なのですが、アメリカの会保険はあくまでもビジネスで命が商品のように扱われているということです。しかも、その方式(民営化)を日本に医療市場の開放として圧力をかけているようなのです。日本のこの安心して医療にかかれる皆保険制度は、アメリカの圧力から守らなければなりません。TTPの合意の中に医療市場の開放が含まれていたら大変なことになるでしょう。

2016年1月7日木曜日

1位が悪性新生物(がん)

2015年度1年間における日本人の死因別死亡数は,1位が悪性新生物(がん),2位が心疾患,3位が肺炎,4位が脳血管疾患の順で,2013年度から不変との推計値を厚生労働省が1月1日付の「平成27年(2015)人口動態統計の年間推計」で発表した。がんの死亡者数は37万人で2003年からの過去5回の統計で最多,脳血管疾患の死亡者数は11万3,000人で最少となった。今年度の人口動態統計の年間推計によると,出生数は100万8,000人で前年度確定数に比べ4,000人増加。死亡数は130万2,000人で前年度に比べ2万9,000人増加。人口1,000人当たりの自然増減率は-2.3%で前年度の-2.1%からさらに0.2ポイント減少した。出生および死亡の平均発生間隔はそれぞれ31秒(前年度確定値31秒)と24秒(前年度25秒)と推計された。

 死因別死亡数は2013年の統計以降から上位4疾患の順位は不変だった。1位のがんによる死亡数の推計値は37万人(前年度36万8,103人)で2003年以降最多を更新した。2位は心疾患で19万9,000人(前年度19万6,926人),3位は肺炎で12万3,000人(前年度11万9,650人)。がん同様,2003年以降最多となる見込み。4位は脳血管疾患で,11万3,000人(同11万4,207人)。2003年時点の13万2,067人から減少し続けており,同年以降最少となる見込みが示されている。

と、ありました。人口減少に対する歯止めは、なかなかできていないようで、もどかしいですね。次々に手をうたないと、日本の将来があやういです。そういう私も、ではどうしたらいいかは、なかなか思いつきません。

2015年12月24日木曜日

C型肝炎治療ガイドライン(GL)の改訂

日本肝臓学会は12月7日に,C型肝炎治療ガイドライン(GL)の改訂を発表した。新規抗ウイルス薬の登場を受け,2012年5月,2013年11月,2014年9月,2015年9月にGLを作成・改訂してきた。11月28日に新規治療薬OBV/PTV/rが発売されたことに伴い,今回の第4.1版の公表となった。

と、ありました。毎年ガイドラインが改定されるので肝臓治療の医者は大変です。それだけいい薬がどんどんできているということで喜ばしいことではありますが、値段が高いのが難点。公費負担になることが多いのですが、公費負担と認めるとの通達は、数ヶ月後くらいになります。また、初めから副作用の強いインターフェロンを使わないガイドラインにしてほしいものです。

2015年12月17日木曜日

幸福度が低いことが全死亡やがん死,虚血性心疾患(IHD)死のリスクに直接影響するわけではない


 幸福度と健康状態や死亡リスクとの間に関連が認められたとする複数の研究結果から,「幸福だと感じている人ほど長生きする」あるいは「不幸だと感じている人ほど寿命が短い」との考えが広がっている。しかし,70万人超の英国人女性を約10年間追跡した研究から,健康状態が悪いと幸福度は低下するが,幸福度が低いことが全死亡やがん死,虚血性心疾患(IHD)死のリスクに直接影響するわけではないことが示された。オーストラリア・University of New South WalesのBette Liu氏らがLancet2015年12月9日オンライン版)で報告した。

と、ありました。やはり、長生きは健康にあるということですね。健康であれば、幸せとかんじるのですから、やはり健康であり続けることが大切ということです。

2015年12月16日水曜日

70歳以上の高齢者の上限額を70歳未満の現役世代並みの水準に引き上げる高額療養費制度の見直しを検討

政府・与党は70歳以上が支払う医療費の上限額を2017年度から引き上げる方針を決めた。来年度の診療報酬改定で、診察料を増額する財源の一部に充てる。負担増となる高齢者の反発も予想されることから、具体的な引き上げ幅は来年夏の参院選後に議論し、来年中に決める。医療費の自己負担割合は所得や年齢に応じて原則1~3割だが、高額療養費制度で月ごとの支払額に上限を設けている。70歳以上なら70歳未満よりも上限額は低めに設定され、外来だけの受診ならさらに優遇される。年収が現役世代並み以上の70歳以上の人が外来受診する場合、医療費はいくらかかっても月約4万4千円払えばよい。
このため財務省は、70歳以上の高齢者の上限額を70歳未満の現役世代並みの水準に引き上げる高額療養費制度の見直しを検討。政府の経済財政諮問会議は4日に公表した財政健全化の改革工程表案で、見直しについて「16年末までに結論を出す」としている。
と、ありました。所得のある高齢者の医療費はどんどん増えそうですが、若い世代に負担をかけないためには、やむを得ないことなのでしょう。働けるまで働いて、自分たちの世代の医療費は自分たちで賄うという形にしなければならないのでしょう。